第壱章

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「では調査結果を申し上げます。まずわれわれが居るこの場所は甲斐国です。そして時代は戦国真っ只中のようです」 「わかった」 新撰組がタイムスリップしたのは領主武田信玄の本拠のある甲斐国であった。 「では次に歳、今後の方針を頼む」 「はっ。今後我々は武田に付き甲斐国での安全を確保した後天下の統一を目指す」 この土方の述べた方針にはそこに居た近藤以外が驚いていた。 ほとんどの隊士は家康について徳川の天下を目指すと思っていたのだ。 「ですが先の将軍家茂公の先祖である家康公の味方につかなくてよろしいのですか?」 「それについてはよい。我ら新撰組が新たな天下を作ればよいのだ」 近藤の思想と言うのは自分達で未来を変えようと言うのだ。 新撰組は江戸幕府の顛末を見て開国派が武力行使をさせないために幕府を作ったら開国しさまざまな技術を取り込み日本自体を強くしようと思っていた。
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