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「はーッ!」
弁慶は上段から下段にかけて降り下ろしてきた。
それを総司は受け止めた。
しかし弁慶の一撃は重たく受け止めるのが精一杯であった。
「くっ…」
「まだまだ行きますぞ!」
弁慶は木刀を一旦引くとそのまま横に凪ぎ払った。
それまでの一連の動きはその巨体からは想像できぬ速さと滑らかさであった。
そのせいか総司は反応が一歩遅れてしまった。
それでも総司は持ち前の反射神経を生かして間一髪伏せて交わした。
そしてその伏せた状態から冗談に振り上げた。
その一撃はさすがの弁慶もかわすことができずに強靭な体で受け止めた。
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