第壱章

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それから三十分で義経の軍勢は森を抜け屯所の見えるところまで来ていた。 「義経殿、もうすぐ屯所につきます」 「わかった」 軍勢は少しばかり進軍速度を落としさらに五分ほと進んだところで屯所へと着いた。 義経は兵士を弁慶に任せると総司と屯所へと入っていった。 総司と義経は広間の前まで来ると総司が声をかけた。 「局長、ただいま戻りました」 「はいれ」 はいれという声を聞くと総司は広間の戸を開け義経と共に中に入った。 「局長、この場所がどこかまではわかりませんでしたが源義経と武蔵坊弁慶を仲間にできました」 「なに?弁慶と義経といったら源平期の武将のはず。なぜここに居るのだ?」 「某にもわかりませぬが同じようになんらかの原因で来たのでは?」 義経もなにか理由があって戦国に飛ばされたのではないかと思っていた。 「そうか。では夜の会議で兵士についても話し合う。下がってよいぞ」
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