第壱章

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――その夜―― 広間には局長、副長、総長、参謀、組長と義経、弁慶の合わせて十六人が集まっていた。 「では義経と弁慶の処遇を言い渡す。義経は副長補助そして弁慶は副総長だ。」 義経は統率や武勇を買われ副長補助に弁慶は誰にも劣らぬ武勇を買われ副総長に選出された。 「伊東、兵の振り分けの発表を頼む」 そう近藤に促されると参謀である甲子太郎が一歩前へと歩み出た。 そして、 「では、兵の振り分けを申し渡す。局長近藤に1500、副長土方及び義経に1000、総長山南及び弁慶に800、それぞれの組長に500ずつです」 「伊東、お主の兵はどうしたのだ?」 「某は局長と行動を共にし最善の策を提供するゆえ兵はいりませぬ」 「そうか。では国事探偵方、調査結果の方を頼む」 そう言うと今度は国事探偵方に視線を向けた。
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