第壱章

24/26

29人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
――四日後―― 最初は不安がっていた総司も訓練が始まってからは真剣に取り組んでいた。 弁慶の方の部隊は四日という短い期間だったが総司以上の成果が出ていた。 そして迎えた四日目の朝。 総司は急な召集に慌てて屯所へと向かった。 中に入るとすでに皆集まっており総司を待っていたような状況であった。 「皆集まったな。では始める」 その言葉に皆が一斉に静まり緊張感が漂っていた。 「まず、信玄が今しがた館を発ったとの知らせが届いた。これより躑躅ヶ崎攻めの策と布陣を申し付ける」 策と布陣が発表されるとあって広間には独特の緊張感が漂っていた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加