第壱章

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今回の布陣はこうだ。 先鋒が義経で騎馬隊1000、遊撃部隊に永倉新八と斎藤一で500、左右翼には沖田総司、弁慶の風雷神衆500、本隊は近藤、伊東の1500に松原忠司、谷三十郎の500、後詰めに藤堂平助、原田左之助の500である。 陣形は魚鱗に構えるが沖田と弁慶が側門を突破次第松原と谷が左右翼に入ることになる。 義経は戦に慣れていることから臨機応変に最前線で戦をし、遊撃が先鋒の援護をするという戦法だ。 側門を突破し突入する弁慶と沖田にはあらかじめ火薬と火矢を準備させていた。 その理由は火薬に火をつけ爆発させるためで即席の爆弾を作ると言うわけだった。 しかし側門までたどり着くのが困難と予想されていた。 隊士の間ではいろいろな憶測が飛び交いまだひとつとは言えない。 だが新撰組には今回のチャンスを逃したらもうチャンスはない。 だから強行で出陣したのだった。
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