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ふと見上げた空。光の雨が降っていた
夏の夜、満点の星空。そこに咲き誇る光の華…
美しいと思うのは、きっと当たり前なのだろうけど。でも、今の自分の中に渦巻くのはそれだけじゃない
いつかの夏。幼なじみと見た夏夜の華…
自分はそれよりも、隣に立つ幼なじみをずっと見ていた
光の雨に照らし出される横顔を、ずっと見つめていた
あの頃は、なんで幼なじみを見つめていたのか分からなかったけど、今ならはっきりとわかる
自分は、あの幼なじみが好きだったんだってコトを…
次第に遠く離れてしまって、会うなんてことは叶わなくなった
だけどもね、不思議と悲しいとは思わない。それはきっと、今でも心の中に、幼なじみとのきれいな思い出が存在しているから
なによりも…
「やっぱり、祭りの花火はハデじゃねぇとな」
今こうして、自分の隣にいてくれてるから
わかってる。許されない恋だということくらい
でもそれでも、自分はあなたの隣にいたい
例え咎めを受けようとそれは変わらない。だって、いつまでも一緒にいたいと思うのはあなただけだから
今だけでいい。続かないことはわかってる
だから、今だけは、幸せな夢を見させててください
二度と見ることはない、幸せな夢を…
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