もう会えない君へ

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《ひまわりのウタ》 * ひまわりのような笑顔の君 明るく綺麗なその花は周りを笑顔にさせました ある日ひまわりは姿を消しました ひまわりは不治の病でした 弱っていく細い体で彼女は精一杯上を向いて咲き続けました 神様は酷い人でした ひまわりから花弁を少しずつ千切って彼女から全てを奪いました ヒラリ ヒラリ 散らされてしまった花弁と共に彼女は散ってゆきました みんなみんな泣きました みんなみんな言いました 「どうして彼女だってのだ」と ぽたり ぽたり 見上げると空も泣いていました もうひまわりはあの空を見上げることもできない 〈もうあの笑顔を見ることはできない〉 (、真っ黒な穴は塞がらない) *
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