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初等部や中等部から通っている生徒は自由な校風の学園で過ごしてきたためにのんびりした性格の生徒が多かった。
その性格と進学校ということで部活動はあまり盛んではない。
そんな学園に
『探偵部』
という変わった部活が存在した。
部 長 端帝 謎嘩 高等部2年 (タンテイ メイカ)
副部長 片戯 晞琉 高等部2年 (ヘンゲ カワル)
以上、探偵部の部員である。去年この2人が入学したさいに出来たばかりの新しい部活動である。
本来2人では新しい部活を立ち上げることは出来ないのだが、そこは私立の学園、2人の成績が良いために許可が下りたのである。
ちなみに2人とも特待生で成績は
謎嘩が学年トップクラスでAクラス(ただし理数系の科目のみで文系の科目は悪くはないのだがずば抜けて良いとは言いがたい)
晞琉は学年トップでSクラス(入学試験で満点を取り、その後のテストでも全教科満点を平然と取り続けている)
鳴玖学園では成績上位者のほとんどが名家の生徒ばかりで(家で幼い頃から英才教育を受けているためである)そうではない特待生は非常に珍しかった。
ましてや晞琉のように特待生がSクラスになるのは鳴玖学園始まって以来初めてのことだった。
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