第3話 …ホームシェア?

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「おい。俺もついてってやるよ。」 またもや私は重本君に助けられた。感謝してもしきれないかもしれない…。 「…いいの?」 「いいも何もねーよ。散歩がてらだよバカ。」 重本君は私のかばんをさも当然であるかのように取って肩にかけ、「ホラ、行くぞ。」と歩き出した。 「あの…重本君。」 いつも通り歩くのでは追いつかないから、ちょっと小走りしつつ、私は重本君に話しかけた。 「航。」 「え?」 訳の分からない返事に動揺する。 「航でいいよ。その…苗字好きじゃなくって…だからっ! 航って呼んでくれ。」 耳まで赤くなった重本君はさらにスピードが速くなってしまった。
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