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お互い頑張りましょうね、と言っただけで彼女はその場から消えてしまった。
まあ…あっちにとっては知り合いと再開した気分なんだよな…。
そんなことを思いながらも俺はため息をつかずにはいられなかった。
でも、まぁ彼女の言葉のお陰で頑張れたんだけど…。
そして合格発表。
俺…自分の番号を確認した瞬間大喜びしたっけ?
うん…確かそうだ。
「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!」
俺の叫び声はガヤガヤした回りの中でも飛び抜けてうるさかった。
そのおかげで、あのぶつかった日のように回りの冷たい視線を浴びることになる。
あの子にも…届いてるかな…?
……………なんてね。
そう思いながらも俺の視界は滲んでいった。
えっ?
あれっ?
喜びで涙が出てしまうのはいつぶりだろうか。
てゆーか、嬉し涙なんか流したことあったっけ?
ポロポロと目から溢れた涙は頬を伝っていった。
俺…やっぱ何か変だ…。
「あ…そうだ…」
合格者は受付まで行って、書類を貰わなければいけないのだ。
俺の足は何かがなくなったように軽々しくなったのを覚えている。
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