出会い…そして失踪

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「いや~…よかったです!知り合いがいて!」 …はぃ? 頭の中で今の言葉がグルグル回る。 知り合いが…いて? あぁ…発表会場で一人でいるのが寂しかったって…こと? 「大学とか、何していいのかサッパリわかんなくて… とりあえず、お互い頑張りましょうね!」 ニコニコと明るい笑顔を見せる彼女には落ち込んでいる様子が微塵にも感じられなかった。 ムリしてるのか? というかいってる意味がわからん…。 お互い…頑張り…ましょうね…? 「あっ!」 何かを思い出したように彼女は両手を合わせた。 「一緒に…アレ…取りに行きませんか?」 彼女が指差した場所は───── 「受………付………?」
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