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…ある日、俺と奈乃佳はあるカフェで待ち合わせしていた。
というより、いつもの待ち合わせ場所がそのカフェで…。
でも、その日はいつもと違かったんだ。
「明日2時、いつもの場所で待ち合わせね!」
急に後ろから肩を叩かれたかと思うと、奈乃佳は肩の上からひょっこり顔を覗かせた。
「明日の2時?」
「うん!」
俺の大好きな笑顔で奈乃佳は叫んだ。
奈乃佳はこうゆうことがよくある。
どーせこの後に「よろしくね!」って言って去っていくんだろーけど。
自分で決めて、自分が良いと思ったことを行動する。
良く言えば行動力がある。
悪く言えば気が強いただの自己中女。
それが奈乃佳だった。
まぁそーゆーとこも好きなんだけど。
優柔不断な俺にとっては大歓迎な相手だった。
「よろしくね!」
ヒラリと片手を挙げて奈乃佳は俺から離れた。
ほら…やっぱり…。
俺はため息をついた。
けど、この日はまだ続きがあったんだ。
「大事な話があるから、絶対来いよ。」
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