13人が本棚に入れています
本棚に追加
ガチャ…。
奈乃佳の家に着いた俺はインターホンを押さずにドアを開けた。
鍵開いてるし…。
これって不法侵入になるんだろうか?
…まあどっちだっていい。
今は奈乃佳が心配で心配でしょうがない。
「奈乃佳ぁ?入るぞ…」
部屋の中は静かだった。
とても…。
人が住んでいるということを忘れてしまいそうになる。
「……………奈乃佳?」
とりあえず、リビングに直行。
静けさの中足音だけが耳に入ってくる。
おかしい……………。
奈乃佳の姿が見当たらない。
それより俺の気を引いたのは散らかった部屋。
あの奈乃佳が部屋を散らかすことなんてそうそうない。
というより、見たことがない。
一体何があったんだ…?
「…ふざけて…る…のか?」
思ったことをそのまま口に出してしまう。
それぐらい俺の気持ちは焦っていた。
最初のコメントを投稿しよう!