出逢い

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でもロボットは倒れた少年に付き添っていた。 死という概念が分からないのだ。 「そうか、充電が切れたのかな?」とロボットは思い 日当たりの良い丘に少年を運んだ。 いつまで充電しても少年は動かなかった。 ロボットはいつまでも少年に寄り添った。 雨が降り、雪が降り、風が吹き、春となり、夏となり、秋となり、冬となり それをずっと繰り返した。 少年はいつしか土に還り、そこから木の芽が出た。 ロボットはその芽を少年だと思い、大事に育てた。 数年後、木の芽は立派な木なった。いつしかロボットの部品は錆びつき 木に横たわるように機能を停止した。 その姿がまるで少年とロボットの友情を象徴するようだった。 空は青く小鳥はさえずり蝶が飛んでいてのどかな風景だった。 それだけは永遠に変わらないのだろう。 きっと。image=377696445.jpg
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