第1話 千里という人

2/6
前へ
/37ページ
次へ
霞ヶ関の一角に大手商社がある。名前をS森商事という。 S森商事総務課に若山千里という女がいた。 千里は俗にいうキャリアウーマンというやつで、K大卒で恐ろしく仕事ができた、というわけではないが。スキルも人並み、ただ顔は人並み以上であった。 しかし、真面目に仕事をするので、よけいな仕事を押し付けられ毎日残業の日々。加えてサバサバした男らしい性格なので、社内の男からアプローチを受けることもなく。 つまり、 色恋は全く充実していなかった!
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加