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「睦月~」
ジェジュンが呼んでいる。睦月は聞こえているけど知らないふりをする。
昨日散々待たせておいて結局ジェジュンは現れなかった。いい訳なんて聞いてやるもんか。
睦月は昨日そう決めた。
「ちょっと、待てよ~」
ジェジュンが睦月に追いついて肩に手をかける。
「どちら様でしたっけ?」
「マジかよ、、、、、、」
「マジかよ??? それは聞き間違いかしら? 」
睦月は肩の手を払いのけると、スタスタと歩き出す。
「おい、、、ちょ、、、はあっ。いい訳ぐらい聞けよ、、、、、」
「いらない。知ってるから。仕事が長引いたんでしょ、、、、、連絡できる雰囲気じゃなかったんでしょ、、、、、
私たち、別れよう!!!」
「はあ??? なにそれ!」
「そういうことだから・・・・・」
睦月はまたスタスタと歩き出す。
ジェジュンのバカ、絶対忘れてる。
約束したのに!
「おーい、睦月!」
涙を手の甲で拭いて振り向くと、ユチョンが手を振っていた。
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