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ぽろぽろと涙をこぼす彼女にジェジュンは戸惑う、、、、、
「あっ、あの、、、悪かったよ、、、ごめん、、、俺てっきり、ユチョンの、、、そういう女の、一人なのかと、、、、、」
彼女は立ち上がると、ジェジュンの横を通り抜け玄関にむかう。
白いブラウスに黒のカーデ、黒の膝丈まであるフレアスカート。紺のハイソ。その服をみれば彼女が他の女達とは違うことがひと目で分かる。
「ちょ、ちょっと待って! このまま帰したら俺ユチョンに殺される!」
ジェジュンは彼女の肩を掴む。
彼女はそれを振り切って、玄関から外へ飛び出す。
「おい!」
「あーーーーっ! もう、なんだよ、、、、、」
ジェジュンも後を追って外にでる。
住宅街の外は街頭が所々にあるだけで、結構暗い。夜9時を過ぎると人影もまばらで、走っていく彼女の後ろ姿が直ぐに見つかる。
「ちっ、、、」
舌打ちすると、ジェジュンも駆け出す。
「おい、、、、待てよ、、、待てってば、、、、」
ジェジュンは彼女の手首を掴み、引き寄せる。
彼女はその手を振り切り、大きく肩で息をしながら、背中を向けて歩き出す。
「おい、戻れよ、、、、戻ってくれよ、、、、頼むよ、、、、、」
ジェジュンは彼女の後ろを付いて歩きながら繰り返す。
「ホント、まずいんだってば、、、、ユチョンこえーよ! なー、戻れよ、、、戻ってくれよ、、、、、」
彼女がくるりと振り向いて、ジェジュンの胸をドンッと押して睨みつける。
「やー、なんだよ、、、なんだってんだよ、、、、、」
彼女はもう一度ジェジュンを両手で押す。
「お前、、、、もしかして、、、しゃべれないのか?」
彼女は両手で口を覆う。涙が頬を伝い落ちる。
ジェジュンは立ち尽くす。
俺、、、なんてこと、、、、、、、
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