プロローグ

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―小さい頃、俺はお化けとか幽霊とか、そういった非科学的な事を信じなかった時期があった 幽霊なんて嘘臭いし、だいたい、なんのために存在しているのか、そんな風にまで思う 作り話や、だれかの思い込み 上記のように、昔の俺は思っていた いつまで、傍観者ぶって、幽霊とかを信じずに生きる しかし、そんな希望はずっとはかなわなかった ある日を境に、幽霊やお化けとかを信じるようになっていった出来事が起きた いや、信じるようになったというより、信じざるを得ないといったほうが正しい あれほどにまで、それらを信じてなかった自分が信じるようになったなんて夢みたいなことだと、今でも……いや、今は思う 今の自分は昔の考えに、すべてとは思わないが、その答えがなんとなくわかるような気がする そんなあの日とは、決してわすれない日 あの日に…… 大切な人から受け継いだ力と最後にたくされた使命を
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