‐新任教師、萩原海斗‐

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元々、なりたくてなったわけでもなかったこの職業。 ただ、家を出たいがために仕方なくなっただけだった。 うんざりして、だるくて、1学期が終わると同時に、もうやめてしまおうかと思っていた頃。 いつもの、俺のくだらない毎日が、一変する。 「先生!かえるが可哀相です!」 あの日俺は、教師になって初めて笑った気がする。 それと同時に、今までなかった遅めの“青春”が、俺にやってきた。
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