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「2年の夏位かなあ?顧問の先生からな。最初嫌がってたんだけど。」 「なんで?」 「なんか目立つの嫌だとかで…。途中からだし、馴染めないかもとかも言ってたなあ。」 「や、もう涼と付き合ってる時点で目立つから。かなり…」 「一緒に帰れるからやれば?って言ったら うん。て」 「あーはいはい。お熱いことで」 「はは、まあな」 「じゃな」 「おう、また明日」 俺は、急ぎ足で陸上部がやってるグランドに向かった…向かおうとした。 急いで駆け出したら ドシンっ 「いったあい」 さっき体育館を見てた三人組の一人とぶつかって、尻餅をついた 「あ、ごめっ、大丈夫?」 「…大丈夫…です。」 「本当、ごめんな。はいっ」手を差し出して起こした。 「あ、里緒~」 バタバタと残りの二人が駆け付けた。 「里緒、大丈夫?」 「あ、うん」 「ごめん、俺がぶつかっちゃって」 「あ、大丈夫です。」 「本当ごめんな。じゃ、急ぐから」
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