第一章~異変の始まり~

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転校初日は特に何もなく終わった。 正直四十人がいっぺんに自己紹介しても、全然覚えられない。なのにかなり恥ずかしい。 ……これってけっこう効率悪いよな。 「拓真~!! 放課後なにか予定あるか?」 すぐ隣にいる翔大が授業が終わると同時に叫んだ。 「声でけぇよ。まぁ……特にやる事はないけど」 「ヨッシャ!! それじゃ今からカラオケ行くぞ!!」 「えっ!?」 翔大は拓真の答えも聞かずに、拓真の荷物を持って走っていく。 「ちょっ…!! 待てよ!!」 拓真も急いで翔大の後を走った。 「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」 拓真が息絶え絶えに走っていると、前に手を腰に当てて仁王立ちしている翔大がいた。 「おま…僕はまだこの町来たばっかだから、道も分からないのに…」 「あぁ。それは悪かった!! んっ」 翔大は拓真に拓真の荷物を渡した。 ていうか押しつけたに近いかな? 「んじゃ行くぞ」 翔大は目の前にあるカラオケ屋に入っていく。 拓真は帰る道も分からないので、息がまだ少し上がったままカラオケ屋に入った。 .
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