第一章~異変の始まり~

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そのカラオケ屋は外見も中も普通のカラオケ屋だった。 翔大について一つの部屋に入る。そこには三人の男がいた。 微妙に見覚えがある……ような気が……しないでも……ない…… 「まぁ適当に座って」 僕はとりあえずドアに近い場所に座った。 僕は少し嫌な汗をかきはじめている。 もしかしていきなりいじめか…? 「だーいじょうぶだって拓真!! 身構なくても」 気づくと翔大は大笑いしていた。他の三人の男も笑っている。 そこでやっと、僕は自分がどんな体勢をとっているのかに気づいた。 両手を軽く握りしめ胸の辺りで構え、体を半身に… そう。僕はいわゆる、ファイティングポーズをとっていたのだ。 やっとそれに気づいた僕は、顔を赤らめすぐに両手を下げた。 まだ四人は笑っている。僕はどんどん顔が熱をもっていくのを感じた。 少し経ってようやく笑いが収まる。 「ごめんごめん。脅かすつもりはなかったんだけどな。 ただ単にこいつらを紹介したかっただけ」 翔大はこいつらを示すように、微妙に見覚えがある三人を、順番に指差す。 「反応あまりないし…… これはもう一回自己紹介した方がいいな」 .
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