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「オヤジー!
みんな連れてきたぜ!?」
ジスがメアリーとアリアスを引き連れている。
ガロードが、なにか用事があるらしい。
「オッケーだ!
こっちに来てくれ!!」
今居る場所は、キッド達の仕事場である『なんでも屋フリーデン』である。
その店の中に地下へ向かう階段があり、ジス達はそれを降りていく。
「………うわぁ」
アリアスが思わずつぶやいた。
それほどまでに驚いたのだ。
地下に部屋を作っているだけなら、ここまで驚かなかっだだろう。
中で悠然と立っていたソレに、彼らは驚いたのだ。
「すごぉい……」
「こいつがあの、亡霊ってやつなのか……」
今では伝説となっている機体――3機のガンダムがいた。
「宇宙に漂っていたのをサルベージして修理したんだと。
まったく…、物好きだよな、キッドは」
「別にいいじゃねぇかよ。
ガロードだって、久々に見れてよかったろ?」
なんてことを言い合う二人を余所に、ジスは感嘆の息を漏らす。
――ガンダムDX。
かつて最強と呼ばれていたGXを改良した機体。
2本のサテライトキャノンを携え、それ以外の武装はライフルやサーベルなど地味な物ばかりだが、出力が桁外れなので凄まじい力を持つ。
白く輝く装甲、今は光を失っている緑色の瞳……、
すべてが芸術の域に達している。
そう、ジスは思った。
「メアリーちゃんにはエアマスター、
アリアスにはレオパルドに乗ってほしい」
二人を呼び出した理由がわかった。
ウィッツとロアビィの子供、だからだろう。
「これ、教科書に載ってるくらいのもんなのになぁ…」
アリアスがつぶやく。
現在ジス達が通っている学校では、前大戦を教科書に載せていた。
戦争の愚かさを、少しでも理解するために。
MSの操縦を教えているのは、防衛のため、工業などでの現場作業のためだ。
「さて、問題は…、
キッド~!調子はどうだ~!?」
「ある程度完成はしたが、動く気配がないで~す」
ガロードはため息をついた。
そんな簡単にはいかないか。
『排除する』
突然、声が響いた。
全員が振り返る。
そこに居たのは、見たことのないガンダム達だった。
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