第4話 共に黒歴史を振り返りましょう

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「綺麗だな……」 ジスは自分の部屋の窓から外を眺めた。 この世界に来た時も、素晴らしい自然に思わず感嘆していた。 ジス達の住むAWの世界は、一度多くのコロニーが落ち、荒廃してしまった。 そこから、なんとか持ち直してはいるが、やはり自然環境は最悪だ。 それに比べ、この世界は綺麗だった。 「そりゃ守りたいよな」 つぶやく。 だがここに人間が、過ちを犯そうとしている。 『過(アヤマ)ちは、繰り返すな』 小さい頃からずっと言われ続けてきた、父親であるガロードの言葉。 ティファとガロードはジスに優しかった。 ティファは天然だし、ガロードはいつもバカっぽく振る舞っていたし。 そのガロードが、これだけは忘れるなよ、といつもジスに言い聞かせていた。 「絶対に、俺達の世界の二の舞にはさせない」 ジスは心に誓った。 どんなものでも、失わないように足掻き続ける。 それがジスのポリシーだった。 それが彼の良いところである。 「だけど……」 布団に寝転がり、考える。 敵に、DXより強い機体はいないようだ。 ならば、この世界を守るのは楽か? ジスはこの時、まだそう思っていた。 ――――それは突然やってきた。 『ふはははは!! 見よ!このターンXの姿をぉぉっ!!』 明らかにガンダムではない見た目を持つ機体だ。 ターンXと呼ばれたそれに乗る男、ギム・ギンガナムは殺戮を繰り返していた。 「皆さん、いきましょう!! これ以上、彼を野放しにしてはいけません!!」 ウィルゲムを含む戦艦から、機体が飛び出していく。 中には装甲車や飛行機(戦闘機)までいる。 ロランから聞いた話なのだが、地球の科学文明は一度崩壊したらしく、それを破壊したのが、搭乗していた∀らしい。 月光牒と呼ばれるシステムがあり、ソレが太古の昔、羽が地球を洗うように覆ったのだという。 ターンXにも、それが搭載されている。 「ガンダムDX、出るぜ!」 DXが出て、これで地球軍の全ての機体が出たこととなる。 シルバーやゴールドといった、派手な色を持つ機体もいる。 「「全軍突撃っ!!」」 開戦の合図。 その声の後にビームが飛び交い、機体が突撃していく。 大規模なのか小規模なのか、よくわからなかった。
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