第1話 伝説のモビルスーツ乗り

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外に出た時、既にドートレスは3機ほど破壊されていた。 うち2機は頭部、1機は右腕両足を失っている。 「ぎゃはははは! どうしたよ、雑魚なドートレスども!!」 バルチャーと思われる男が、スピーカー機能を使い、叫んでいる。 機体は、前大戦で使用されていたクラウダだった。 「あの堅牢な装甲をどうやって破るか」 それが問題だと、ジスは考えた。 その時、また1機墜ちた。 「お前…ジス! 何をやってる!?」 教師がジスのドートレスに通信を開いて叫んだ。 「黙って見ていられるわけないだろ?」 教師相手に、平然とタメ口で話すジス。 「おまっ…!」 ジスは回線を閉じた。 そしてライフルの照準をクラウダに向けた。 「………よし、これで!」 照準を合わせ、ビーム発射。 当たったが、少し装甲がへこむだけで、大したダメージは与えられなかった。 「テメェ…!」 「早くかかってこい、バーカ」 ジスがスピーカー機能を使い、敵パイロットを挑発した。 まんまとクラウダはジスのドートレス目掛けて突っ込んできた。 バックパックにあるビームカッターを起動させているみたいだ。 ジスはそれを横に飛ぶことでかわし、ライフルを2発、撃った。 が、当たらなかった。 「っの野郎!!」 クラウダの持つライフルからビームが発射された。 左手に持っていたシールドを使い、防いだが、1発でボロボロになった。 「おらぁ!」 ライフルを撃つ。 その内何発かはヒットしたが、装甲はへこむだけだった。 「なめんなガキが!」 敵のビーム、シールド…貫通して、左腕が破壊された。 「ちっ…!」 ジスはライフルのエネルギーゲージを見た。 もうすぐ弾切れだ。ドートレスはライフルを投げ捨て、ナイフを手に取った 「死ぬもんか…!」 コクピットの中で、小さな声でつぶやいた ********* 「兄さん、救援要請が来たよ」 「わかった。 オルバ、すぐに支度して行くぞ」 オーケー、とオルバと呼ばれた男は答え、巨大なハサミを持つガンダムに乗り込んだ もう一人の男は、赤色の、クローを持つガンダムに乗り込んだ 「シャギア・フロスト! ガンダム・ネオヴァサーゴ、出る!」 「オルバ・フロスト ガンダム・ネオアシュタロン、出る!」 二人の兄弟は空に飛んだ…
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