25人が本棚に入れています
本棚に追加
あと100mほどで家に着くというところで、誰かが倒れているのが目に入り、何事かと少女は立ち止まった。
「ちょ、まさかおじいさん!?」
驚きと動揺の入り混じった声で呟く。
膝上13㎝ほどのスカートをゆらしながら慌てて駆け寄ると、そこには見事な銀髪にほりの深い顔立ちの男が、右腕を伸ばし、左腕を枕にするように上に頭をのせてうつ伏せに倒れていた。
こんな平和な時代にまさかの生き倒れか――と息を呑む。
最初のコメントを投稿しよう!