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毎日繰り返される任務
毎日ウンザリするほどの書類の山
今日も任務を終えた後
報告書を書くため一人、デスクに向かい気乗りがしないまま手を動かす
他メンバーは別任務か既に帰宅していた
「……残業確定だぞ、と…;」
頬杖つきながらため息をつくと
目の前に誰かが立っていることに気が付く
「あ?」
目の前の人物を見上げてみる
「だらしが無いぞ、と♪頑張ってる?」
見ると同じタークスの ディア が差し入れを目の前でプラプラさせながら笑顔で立っていた
「帰って無かったのか?」
てっきり帰宅したと思っていたためその場でキョトンとしてしまい
「ぷっ、なんて顔してるのよ」
その表情を見て口元に手をあてながらクスクス笑ってしまう
「笑うな……;」
「ごめん、ごめん。あ、差し入れ冷めちゃうね。」
レノの隣に座ると差し入れを出し布を取ると少し大きめのお弁当が現れ
「お腹空いてない?」
にっこりとレノに微笑みかけながらお弁当を差し出す
「……ディアが作ってくれたのか?」
ぽかぁんとした表情でお弁当とディアを交互にみる
「あ、味に自信はないけど…;;」
「サンキュー♪」
デスクにある資料等を寄せスペースを作ると
差し出されたお弁当を嬉しそうに受け取り
弁当をデスクに置き蓋を開ける
「美味そうだな、と♪♪」
「…味は保証出来ないわよ?」
嬉しそうに弁当を見ているときにその台詞を言われ ディアを見て少し固まる
「こ、好み知らないし…;」
固まるレノに困惑し自分がいったことに対し訂正するかのように付け加える
「美味いものなら何でも好きだぞ、と♪♪」
箸を手に取り早速一口食べてみる
「………」
「……ど、どう?;;;」
一口食べて無言になるレノを見ながら返事を待つ
「………美味い♪」
また一口また一口と本当に美味しそうに食べだす姿を見てディアはホッとする
「あ、お茶入れるね」
「おふっ……ん;」
食べながら返事をしたため口からご飯を吹き出しそうになる
「……ゆっくり食べたら?」
子供みたいにご飯を食べるレノを見ながら
マグカップとお茶が入ったきゅうすを持ちレノの隣で熱めのお茶を入れる
「はい、少し熱いよ?」
お茶を入れレノのデスクに置く
「……サンキュー。」
少し冷ましながらお茶を飲むとまた弁当を食べだす
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