第一章

5/6
前へ
/221ページ
次へ
僕らは鑑 互いを写す姿見 必ずそばにいないといけない どちらもいなくなってはいけない 片方が暴走すれば 片方が止めなくてはいけない リリスの右手と僕の左手にある 猫のような模様の痣 それは僕らが縛られてる証 消えることのない証 リリスがおかしくなったあの日 僕はなにもできなくて ただただ見つめるしかできなくて リリスを守れなかったあの頃 今でも守れていないけれど ずっとそばを離れはしないよ
/221ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加