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殺っちまった……
俺は人を……
手には血のべっとりついたナイフ。
目の前には人の死体。
俺じゃない……
そうだ。殺ったのは俺じゃない……
そう言って落ち着こうと試みる。
が、はっきりとあの感覚が残っていた。
人の体にナイフが
めり込み
突き抜け
切り裂き
刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して刺して
人のらしきものの倒れるかかってくる
あの感覚。
たまらない快感が身を通り抜ける。
なんだか気持ち良くなってきた。
「キヒヒヒヒヒヒヒヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
笑いが止まらない。
ナイフを振り上げもう一刺ししようとした。
すると、
「パンッ!」
乾いた音がした。
体の力が抜けていく。
胸の辺りが熱い。
触ると、
血。
徐々に目の前が暗くなっていく。
こうして俺は死んだ。
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