プロローグ

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暑い… 誰もが、そう呟いてしまう程の暑い夏の日。 外ではセミが耳をつんざく様なけたたましい鳴き声をあげていた。 「あ~ダルい…」 多田晃は眉間にシワを寄せながら呟いた。 額にはテカテカと光輝く汗。 「暇だ~」 晃はもうすぐで社会人だと言うのに部屋に閉じ込もっていた。 誰もいない、一人の部屋。 晃は、何か無いかな?と考えつつ、寝ようとしていた。 クーラーが無く、寝るのにも一苦労だ。 そんな時、いきなりケータイが鳴り響いた。 その音に晃はビクッと驚いて 「びびった…」 と、言った。 「誰からだ?」 独り言を言いつつケータイを取る。 ケータイを開き、液晶を眺めて、誰からか確かめる。 「?」 そこには、見たことも無いアドレスが載っていた。 どの様な内容か気になった晃は何の躊躇も無くメールを見た。 「何だこれは!」 そこには、訳の分からない内容が記されてあった。
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