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もうホテルの予約もとってある。
意地でも見つけ無いと死んでしまう。
死んでしまうと考える程不安もよぎった。
そんなこんなで、いつの間にか静岡に足を踏み入れていた。
「静岡か…初めて来たな」
晃はそうこぼす。
だが、今回は観光何かではなく岸田捜しで来たことを忘れてはならない。
鼓動が高鳴る。
激しいリズムを奏でている。
だが、そのリズムは不安のリズムであった。
晃はすぐさま近くの交番へと向かった。
駅の外側に交番があったためすぐわかった。
晃は恐る恐る交番に足を踏み入れた。
「すみませ~ん」
晃が呼ぶと、すぐに警官が一人出てきた。
「はい?」
と言った後にすぐ付け足した。
「何ですか?もしかして、あの例のメールですか?」
晃は驚いた。
「何で分かったんですか?」
すぐに警官は答えた。
「もう、これで50人目くらいかな…」
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