一章 静岡

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もうホテルの予約もとってある。 意地でも見つけ無いと死んでしまう。 死んでしまうと考える程不安もよぎった。 そんなこんなで、いつの間にか静岡に足を踏み入れていた。 「静岡か…初めて来たな」 晃はそうこぼす。 だが、今回は観光何かではなく岸田捜しで来たことを忘れてはならない。 鼓動が高鳴る。 激しいリズムを奏でている。 だが、そのリズムは不安のリズムであった。 晃はすぐさま近くの交番へと向かった。 駅の外側に交番があったためすぐわかった。 晃は恐る恐る交番に足を踏み入れた。 「すみませ~ん」 晃が呼ぶと、すぐに警官が一人出てきた。 「はい?」 と言った後にすぐ付け足した。 「何ですか?もしかして、あの例のメールですか?」 晃は驚いた。 「何で分かったんですか?」 すぐに警官は答えた。 「もう、これで50人目くらいかな…」
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