Я-5

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    -姫君-   なんでだろう 貴方の亊、 もう諦めたハズなのに   お願い 他の子と喋らないで   そう願う私がいて   貴方のせいで 私はいつだって 汚い感情に 振り乱されるの   でもね。   私はいつまでも 蛹ではいられない   いつかは 貴方の元から するり、羽ばたかなきゃ イケナイ。   いつまでも 嫉妬や束縛を 繰り返していては 駄目なの   沢山あるうちの 一つでも駄目   それでも 貴方一人で私は   蝶にも   蛾にも。   なれるから 未だ蛹のままでも だなんて 安心してしまう   このまま殻に 閉じこもって   貴方だけを見て 死んでいく   そんな生き方も 悪くはない   ねぇ 羽根を広げられない私は 貴方にどう写りますか?   例え薄汚れていても いいの 貴方の目に、   美しく写れば 強く写れば   鏡が真逆を 写す様に   貴方の目に見える私が 儚ければ、それで。
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