幼なじみは難しい

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  住人の少ない、ある山村。    そこに住む犬飼 一三と、近所に住む幼なじみの中福 五郎。       小さい頃から、ずっとここに住み今は白髪も見える年齢になった。     ちなみに、2人とも独身なので、気ままな暮らしをしている。       「一三、いるか?」   「おう、五郎。入れよ」     最近は、どちらかの家に来て話をする事が多い。     「一三、今度、下(町)に買い出しに行こうや」   「ああ、いいよ。1人だから、そんなに要らんけどな」       仲の良い、ごく普通の友達。 だが2人は…本当はお互いの事が好きなのだ。若い時から恋愛感情を持っている。     しかし時代もあり、気持ちを、おもてに出す事は出来なかった。       もう、互いに歳をとったのだから… そう思い、2人は幼なじみとしての関係を続けていた。    
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