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涼「‥助からなかった‥って‥」
静かに一筋の涙を流して
俺から離れ裕翔を抱きしめに
向かった山田
大「‥えっ…?」
助からなかった…?
じゃあ‥知念は死んだの?
皆が溜まる部屋の前に
重い足を運び中に入る。
大「うそ、だろ‥っ?」
白い布を取って顔を見た
大「ち、ねん‥っ?」
‥確かに知念。
でも寝てるだけ‥寝てるだけだ
知念の頬に触ると冷たかった
裕「あの、ねっ‥?
猛スピードで来た車が
運転を誤って知念に‥
知念に‥突っ込んだって‥グス/」
ガクンと足の力が抜けて
膝を床に着いた。
履いてるズボンが
所々、黒くなって濡れる
‥…涙‥
信じたくなんかないんだ
だけど涙が出るということは
…‥心が身体自体が
現実を見てしまっている
涙を留める術はしらなくて
目から溢れては落ちる
大「うわあぁああっ‥!/」
声を出して泣いた
山田と裕翔は抱きしめてくれた
その暖かさに泣いた
今日、俺の愛する人は
愛する人の誕生日の日に旅立った
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