あたしをたべて

３

日曜日は二人とも暇だったから、ヒカルのバイクの後ろに乗ってどこへでも行った。

ヒカルは信号で止まるたびにあたしの手をにぎった。
「好きだよ」
ヒカルは毎日飽きることなくあたしにそう言ってくれた。
たくさん言うと言葉の価値が下るだなんてあたしもヒカルも全く思わなかった。

あたしとヒカルは何万回愛してると言っても言い足りなかった。

あたしはヒカルが大切で大切で愛しくてたまらなかった。