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「【悲劇】とは、救いが無いからこそ【悲劇】と呼ばれる」
とある世界の終焉にて、暁の空の下で、一人の男が告白する。
「忘れられない一言……忘れちゃならない一言……俺には、それが呪いみたいに……治らない傷みたいに、ずっと俺の記憶に……いや、心に残ってる。
いつか、その傷が癒えたなら、その時は、ちゃんと赦せるだろう。
他の誰でもない、俺自身を。
俺達の【物語】は、決して【悲劇】なんかで終わらせねえ」
【物語】の紡ぎ手が、最後を迎えようとしていた。自分達の生きた【物語】に決着を付ける為に。
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