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男は振り返ると、生き残った仲間達の顔を見る。
この場所に辿り着くまで、随分と多くの仲間達を失った。彼等の足跡はいつだって血で汚れている。
ここまで共に旅をしてきた仲間達も、随分と傷付き疲弊していた。
だが、その顔は絶望していない。
その瞳に強い意思を宿していた。
「は……ははっ。でっけぇな……本当に。
あんなモノに、これから挑もうって?
最高にイカれてるな」
仲間の一人が呟くが締観ではない。
「……ま、いいさ。ここまで付き合ったんだ、最後まで付き合ってやるよ。
俺が寛大なやつで良かったな?
感謝しろよ?」
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