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グリモア使いの戦い方は、魔法だけが全てではない。むしろ、本領はそれとは別……悪魔の隷属化にあるのだから。
全てのグリモア使いは、隷属悪魔という従属した悪魔を従えている。
では、隷属悪魔とは何か?
元はと云えば、悪魔だ。
ただし、闘い打ち負かす事で、従えた悪魔の総称である。
隷属悪魔を一体でも従える事で、晴れてグリモア使いとなれるワケだが、悪魔との決闘で命を落とすグリモア使い候補も後を絶たない…それでも、人類が悪魔との生き残りを賭けた戦争に勝つには悪魔の力が必要であった。
悪魔は、グリモア使い候補が魔力と魔法陣をゲートに、召喚されて、グリモア使い候補と闘い、悪魔が勝てば、死んだグリモア使い候補は餌となり、グリモア使い候補が勝利すれば、召喚された悪魔はグリモア使い候補に従うようになり隷属化されて、隷属悪魔となる。
隷属悪魔が地上世界に留まるには、悪魔の存在を地上世界に定着させる依り代が必要である。
それが、グリモアであった。
グリモアは、悪魔との闘いで打ち負かした武器が、そのまま悪魔の巣であるグリモアとなるわけだ。
この、悪魔召喚という新たな分野も、人類の研究課題となっていた。
何せ、応用すれば、悪魔だけでなく、悪魔達の住まうとされる世界<次元>……魔界から、魔界で生まれた武具を短時間とは云え、地上世界に召喚し装備出来るのだからこれまた奥が深い。
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