【地獄に近き楽園】

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 悪魔専門機関・アルカナは、幾つかの師団に別れている。一つの師団は多くて千人前後…当然、その師団は束ねる師団長が居り、その上に最高責任者が統括している。  まず、武器の扱いを得意とした戦闘部隊(聖剣)の部隊。次に、魔法や召喚術を得意とする《杖》の師団。 次に、変装等隠密潜入捜査を得意とする《金貨》の部隊。  そして、様々な師団から集められたバラエティ豊かな《聖杯》の師団。  あと2つ、《悪魔》と《死神》の師団があるらしいが、詳細は不明である。  噂では、近々、新たにもう一つ師団が生まれるらしい。  アルカナは現在、公式では4つの師団から成る組織で、構成員は約25000人といったところである。  世界各地のアルカナ支部に本部に寄せられた依頼が送られ、支部から近辺のグリモア使いの携帯端末機に一斉に送信される。  グリモア使いは、それを受理するメール返信を近くのアルカナ支部に送り、その内容に因っては先着順の人数制限もある。最優先されるのは、レベルだったりもするが。  任務や依頼そのものさえも、階級が付きまとうわけだ。  グリモア使いの仕事内容は、任務、主に悪魔関連の依頼を解決する事で給料に成功報酬ボーナスが追加され収入を得る。  部隊の師団長から直接指令を受ける任務は、同じ師団内の団員で最低2人。  多くて20人前後のメンバーを組まされ任務にあたる。  勿論、対価はかなりのモノだ。  この世界での、一般家庭の平均収入を軽く上回る‥…人類の天敵たる悪魔と、命懸けで闘っているわけだから、それ相応の報酬は得られるのだ。
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