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“彼女”は、金髪のサラサラストレートの長髪で、身長が167センチある。
《金貨》の師団所属する同期のグリモア使い。
二つ名“ドッペルゲンガー”
エリス=カーター
歳は、ネロより年上の22歳の女。
グリモアは二挺拳銃【フレキ&ゲリ】
隷属悪魔はシミュラクラ。
神に仕える職業の人間のように、黒を基本としたアルカナの制服の襟に所属部隊を示す“金貨”の紋章が目につく。
ネロの場合は、左腕に装備した小手に“剣”の紋章が刻印されている。
「元気そうねぇ…」
「お陰さんでな」
幼少期から、時に苦楽と寝食を共にしてきたネロの戦友だ。
「そうか、お前が調査団の護衛に着いてたのか」
「まあね」
「任務中に死者を出すとは…腕が落ちたんじゃないのか?」
「そうなのよ…だから早く結婚して寿退社したいのよね~」
ネロを見る顔は女そのもののソレ。
「…グリモア使いが旦那とかありえない…とか云ってなかったか?」
「そう。だから私と田舎に引っ込んで食堂でもやりましょう」
「俺はグリモア使いを辞める気なんざ無ぇ…」
「あ~あ、まーたフラれちゃったわ。
諦めないけどね!」
エリスには、肉親がいない。彼女はアルカナの前に捨てられていた孤児だった。
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