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予期せぬミリアとの再会は、少なからずネロの心を揺さぶった。
あの後、何故かエリスに、ミリアとはどのような関係なのか尋問されたネロは任務の準備があるからと云って逃げた。すぐに携帯端末に着信とメールボックス一杯のメールに、ネロは顔をひきつらせて携帯の電源を切った。
「まだ、こんな所に居たのか」
「連れて来たのは、自分じゃねぇですか」
「身の振り方でも覚えりゃ、すぐにでもおん出てくもんだと思ってたからな」
「どうせ、どこへ行ったところで悪魔は出て来るんじゃねーんですか?
ま、金になりますしね~グリモア使いは! それに、ロクに学校行ってねーですから、一般教養疎かったんすよ…アルカナだと、その辺の教育までやってくれるじゃねーですか。
お陰さんで、今は共通言語もスラスラ話せます」
「……次は、口の利き方覚えろよ」
ネロは、彼女とのしばらくぶりの会話を思い出すと、人知れず自分が笑っていた事に気付く。
「……俺としたことが‥…」
荷物をバックパックに乱暴に詰め込むと、自室を出た。
止まっていたネロの歯車が、踊りだす…‥────
・
……3日後。
彼等の姿は、アンクヘイヴ半島行きの巡視船で見られた。
「じゃあ、次の質問です」
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