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「…なんかスミマセンでした。はい」
正気に戻ったラルクは即座に腰を90度に折り謝った。
アサトは冷や汗をかきながらも「あぁ」と返事をした。
「じゃ、俺はこれで…頑張れよ!」
肩をぽんと叩くと、逃げるようにその場を後にしたアサトに、ラルクは首を傾げた。
と。
「──っっ!!!!」
物凄い圧力がラルクの体にのしかかった。
空気が淀み、呼吸がしずらい。ラルクは慌てふためいたままだった。
そこで気付く。客が一人もいないことに。
「……」
恐る恐る振り返ると、そこには。
魔王・アルミナ。
その表情は「テメエ何してくれてんだ客が逃げたじゃねぇか売上が逃げたじゃねぇかふざけんなよ」と語っている。
「あ…その…
ギャアアアアアアアァァァァァァアア!!!!すんませんでしたぁぁあああああああ!!!!」
『…あれ?ラルクは?』(全快)
「…そういえば…」
10月21日(金)
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