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「俺、一人でも平気だし、お前も一人の方が楽だろ?ってか彼氏んとこでも行けば?」
「それイヤミ?彼氏なんていませんけど」
「じゃあ、友達んとこ行けよ」
「なに?慎ちゃんあたしと2人っきりが嫌なの?」
「いや、そんなんじゃねーけど……」
「もしかして、あたしと二人きりだと興奮しちゃうのかな?」
「はあ?馬鹿か。寝言は寝て言え」
慎太郎はニヤニヤした日向を一蹴し、空になった牛乳パックを流しに放り投げた。
「あんたは弟みたいなもんだからね。慎太郎もあたしをお姉さんだと思ってドーンと任せてよ」
胸を張り威張るように言う日向に「お姉さん?兄貴の間違いじゃないか?」
「誰が兄貴だって?」
ため息をつき台所を出ようとした慎太郎の頬を日向は背伸びをしてつまんだ。
「離せっ!」
「ご飯できる前にお風呂入っちゃって」
日向は頬から手を離し、慎太郎は頬をさすりながら風呂に向かった。
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