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押し戻された日向はつまらなそうに再びビールに口をつける。
思春期真っ盛りな慎太郎はそんな日向についつい目がいってしまう。
「なに?飲む?」
急に落ち着かなくなった慎太郎に日向はビールを差し出した。
「未成年!」
「……だね」
そして残りのビールを飲み干すと、缶をグシャッと握りつぶしテーブルに置いた。
「オヤジかよ」
「二十歳すぎの女をオヤジって……こんな美人が横にいるのにあんたも寂しいね~」
「美人?どこに美人が?」
わざとキョロキョロする慎太郎の頭を軽く叩き、新しいビールを手に戻ってくると、またしても慎太郎の隣に座り二本目を飲み始めた。
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