ボクと慎ちゃん

奪ったキス

そして一人部屋に残された日向は、からかいがいがあって可愛いいなと思いつつ、残っていたビールを口にした。

「痛っ」

なぜか唇に痛みが走り舌で唇を舐めると１ヶ所ピリピリする箇所があった。洗面所へ行き鏡を覗き込むと血の滲む小さな傷があり、手を触れると小さな痛みが走った。

なんの傷かと思い出してみると、ついさっき慎太郎がキスしてきた時の事を思い出す。

あたし…………

……やっちまった

お子様はあたしじゃん……。

日向は自己嫌悪に陥りソファーに倒れ込み顔を覆った。