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そして本来だったら《短かった》はずのお留守番最終日。
初日のケンカのおかげで、この2日はずっと気分が沈んだまま。
全ては日向が悪いのだから、こちらから謝らないといけないのに、慎太郎は完全に日向を避け顔さえ合わせてくれない。
そんな重い気分でいた昼過ぎ。母親たちは大量のお土産と共に帰ってきた。
「ただいまー。日向ちゃんありがとね」
稚子は日向に礼を言いお土産を渡した。
「ついでにお父さんにも会ってきたの」
寺本家は現在稚子と慎太郎の二人だけ。慎太郎の父は2年前から単身赴任で地方都市へ、日向と同い年の兄の広太郎は既に結婚し家を出ている。
その夫に久しぶりに会ってきたと稚子の顔は笑顔に満ちていた。
ちなみに小林家は8年前に父親を不慮の事故でなくして以来、一人っ子の日向と母親の二人暮らし。
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