詩集

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無音&騒音 終末の音がする 足元から 湿った砂が足の指の間に挟まるような 不快感 苗木のように まっすぐに 五感を通して 僕の脳幹を侵す 細胞の隅々まで ざらざらした感覚が行き渡り 僕は世界の終わりをザラついた舌で味わっている 最後の晩餐 全ての始まりは僕らのせい 全ての終わりは僕のせい サイレン & サイレント 騒音と無音のひしめく小さな世界で声にならない悲鳴を上げる 哀れな星 まるで 灰でできた地球 さらさら さらさら 灰が堕ちるように 音もなく 地球は形を亡くしていく 僕らは自分の足元に堕ちた灰にいつまで気づかないんだろう
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