火を吐く龍

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薄暗い洞窟の中に三つの人影だけが動いていた 「やっぱりここの鉱石は質がいいな」 そういながらごきげんなユーリを先頭に三人は歩いていた 「それより、火龍の巣はいったいどこなのよ!もう何時間歩いてると思ってるの!」 といかにもきげんわるそうにカンナが叫んだ 「まあまあそんなに、興奮すんなよカンナ」 なだめるようにゲンジがいった 「そうだぞこれもけっこう大事なことなんだからな」 「そこら辺の草や石ころ集めて何になんのよ!」 「薬草は治癒薬に必要だしこの鉱石を加工すれば眼くらましの瞬光玉が作れて狩りが有利になるんだ」 「ッ!」 そう言うとさっきまで叫んでいたカンナは黙り込んだ 「早く倒すのは、俺も賛成だ。でも焦りは油断を生む、そうなると倒せるものも倒せないからな、カンナも死にたくはないだろ?」 「・・・分かったわよ」 カンナはそう言うと黙って歩きだした 「・・すこし言いすぎたかな?」 「べつにお前は、間違ってるわけじゃないがな、もうちょっと優しくな」 そう言いゲンジがユーリの肩をぽんと叩いた
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