【吉原舞】

8/8
前へ
/142ページ
次へ
「あ……。おかえり。」 眠たい目を擦ると、マスカラが邪魔して、化粧していたことを思い出す。 「送る?」 起きてすぐには頭が働かない。せっかちな祐樹に、私は少し笑った。 「私起きたばっかりだよ。」 「あぁ…」 ……納得した顔をして、祐樹は私の隣に座る。 私の方を見て、キョトンとした顔をしてる。 とても可愛い人だ。 「ソファーで寝てたの?」 「うん…あなたが行ってから…すぐに寝ちゃった。」 祐樹がフッと笑う。 「祐樹、でイイヨ。」 そんな一言で、なんだか私は安心してる。不思議だ。 祐樹は眠たいっと言って、ベッドに倒れた。私ももう少し寝たいと思って、そのまま目を閉じた。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加